【必見】生わさび(本わさび)のすりおろし方と保存方法【理由付きでプロが解説】
悩む女性
「生わさびってどうやってすりおろすのかな?上と下どっちからすりおろしたら美味しいとかある?一本全部を使わない時って、どうやって保存したらいい?」
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 生わさび(ワサビ/山葵)のすりおろし方
- すりおろすのは、上から下からか
- 風味を最高に楽しむ方法
- 一度で使い切らない時の保存方法
生わさび販売歴20年以上の僕が、理由付きで解説しますので参考にしていただけれはと思います。
目次
生わさび(ワサビ/山葵)のすりおろし方
「生わさび」のすりおろし方ですが、香り(風味)を最大限に引き出すコツがあります。
わさびは笑いながらすれ
ちょっと有名な言葉ですのでご存知の方も多いかもしれませんが、まさにこれです。
「笑いながらすりおろすことで、ゆっくり力を入れず、優しく心を込めてすりおろすことができる」、これがコツです。
具体的には以下の通りです。
- 水洗いしてから水分をキチンと拭き取る
- キレイなら皮は剥かなくてもOKで、もし傷んでいる部分があればその部分を切り落とす
- 「鮫皮おろし器」のような目の細かいすりおろし器を使って、ゆっくりと力を入れず、「の」の字を書くようにすりおろす
なぜ目の細かいすりおろし器を使って、ゆっくり力を入れずに「の」の字を書くようにすりおろすのかというと、生わさびの細胞を細かく破壊することで、香りと辛味を最大限引き出すことができるからです。
ちなみに「鮫皮おろし器」は以下のようなおろし器です。
生わさびをすりおろすのは、茎や葉の方(上)から?先端部(下)から?
生わさびをすりおろす時に迷うのが、「上からなの?下からなの?」ですよね。
これについてはさまざまな意見がありますが、以下の通りです。
- ①生わさび本来のキレイな緑色をいかして、香りも粘りも最高に楽しみたければ茎や葉の方(上)から
- ②一度で全部を使いきらず、何回かに分けて使いたい場合は先端部(下)から
①の理由は、生わさびは成長していく時、上へ上へと伸びていく(成長していく)ので、茎や葉の方が若くて新鮮な状態だからです。
極端にいえば、以下の感じですね。
- 先端部(下)→ 古い
- 茎や葉の方(上)→ 新しい(若い)
②の理由は、(言葉は悪いですが)古い方からすりおろすので、その方が少しでも長持ちさせられるからです。
生わさびの風味を最高に楽しむ方法
上記のようにしてすりおろした生わさびを、さらに最高の風味にする方法があります。
以下の通りです。
すりおろした生わさびを、小さなフタ付の容器に入れて30分くらい置いておく
理由はすりおろした後から徐々に辛味が強くなってくる(発揮されてくる)からです。ちょうどいいタイミングは、すりおろした30分後くらいです。
「そんなに辛くなくていい」という方は、食べる直前にすりおろした方がいいですよ。
一度で全部を使いきらない時の保存方法【裏技あり】
生わさびは、1本は全部を一気に使いきることは少ないですよね。
そんな時の保存方法は、以下の通りです。
乾燥しないように水で湿らせた布や新聞紙で包み、そのあとラップをして冷蔵庫の野菜室に入れる
もし密封できる野菜用の保存袋がある場合は、水分をキチンと拭き取ってから乾いたキッチンペーパーでくるみ野菜用保存袋に入れ、密封した状態で冷蔵庫の野菜室に入れるのもオッケーです。
このようにしておくと、だいたい1週間~2週間くらいであれば生わさびの風味を損なうことなく楽しむことができますよ。
生わさびを保存する裏技
上記で紹介した生わさびの保存方法以外に、ちょっとした裏技があるので紹介します。
その裏技は、以下の通りです。
すりおろした生わさびを小分けし、ラップでくるんで冷凍する
このようにすることで、長期間保存することができるようになります。
ちょっとおまけ情報
上記までで、生わさびのすりおろし方と保存方法について解説しましたが、それ以外のちょっとおまけ情報を紹介します。
生わさびの旬
基本的に生わさびは多年草ですので、じつは年中いつでも収穫は可能です。
ただ、あの生わさび独特の風味は、寒くなってきた秋~冬がピークです。なので、秋から冬にかけてが旬という感じですね。
ちなみに、わさびは春になると花を咲かせるのですが、そこで出てくるのが「花わさび」と「葉わさび」です。
どちらも醤油漬けにすると最高の食材ですよ。
超簡単なオススメの食べ方
以下の通りです。
すりおろした生わさびを、炊きたての熱々のご飯の上にのせて少し醤油をかける
これだけですがホント美味しいので生わさび好きの方はぜひ。
おわり
ということで、以上になります。
すりおろした生わさびは、お刺身以外にもお蕎麦にも合うし、ステーキに添えてもGOODです。
いろんな料理に爽やかな風味を添えて楽しんでくださいね。