みかんの皮についている白い粉の正体|白カビとの見分け方も写真で解説
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「みかんの皮についてる白い粉って何?農薬とかカビじゃないよね?」
このようなご質問をお客さんからとてもよくいただきます。
答えは
『みかんの皮についている白い粉の正体は、基本的に「ワックス成分」や「カビ予防の成分」で“正常なもの”です。
ただし、ふわふわした白い綿状になっている場合は 白カビ の可能性があります。』
なのですが、果物販売歴25年以上の僕が、白カビとの見分け方までわかりやすく解説しますので、参考にしてみてください。
さらに、写真で答えを先にお伝えすると、見た目はこんな感じです。
カビ予防の成分
カビ
目次
みかんの皮に付着している白い粉の正体は、農薬ではなく品質を保持するためのもの
毎年のように「みかんの皮についてる白い粉って農薬?」とお客さんからお店で言われます。
ですが上の写真のような白い粉の場合、答えは「石灰と硫黄の混合剤やカルシウムで、みかんの日持ちと味を保つためのもの」なので、農薬ではありません。
とくに、みかんの名産地“和歌山県有田”の「田村みかん」「的兵みかん」や、「市兵みかん」で見かけることが多いです。
田村みかんの場合
果皮表面の白粉について
これは石灰と硫黄の混合剤です。みかんの味と日持ちを良くするためのもので安全です。安心してご賞味下さい。
と記載してくれています。
的兵みかんの場合
炭酸カルシウム(食品添加物に認可されている)を散布
みかんに白い点がついていますが安全です。日持ちをよくするため食べる時までふきとらないで下さい。
と記載してくれています。
市兵みかんの場合
白い粉の斑点はカルシウムで、品質を保持するためのものなので、安心してお召し上がり下さい。
と記載してくれています。
もちろんみかんを食べる時は、外皮をむいてから食べてくださいね。
みかんの皮の白い粉、白カビとの見分け方
ちなみに「みかんの白カビ」は上のような感じです。
写真を比較ししていただけると一目瞭然とは思いますが、明らかな違いは「みかんに白カビが生える場合は、明らかにみかんの皮がブニブニに」
わかりやすく表にするとこんな感じです。参考にしてみてくださいね。
| 白い粉の種類 | 見た目 | 原因 | 安全性 |
|---|---|---|---|
| 天然ワックス(果実の成分) | 白い粉・細かい粒 | 果実が乾燥を防ぐための天然成分 | 基本的に問題はない(気になる場合は軽く洗う) |
| 防カビ剤(輸入柑橘で使用の可能性) | 均一に白い | カビ防止のための処理 | 基準値内なら安全だが、洗うのが望ましい |
| 白カビ | ふわふわ・綿のよう | カビ | 食べない(廃棄) |
おわりに(まとめ)
果物に付く白い粉には、
自然のワックス成分や保護のための成分など、問題のないものが多いです。
ただし、綿のようにふわふわしている場合は白カビの可能性があります。
気になったときは、この記事の表を参考に見た目で判断してみてください。
少しでも不安を感じる場合は無理せず食べない判断が安心です。