伝統的な鏡餅にのせるのは「橙」が正解!「葉付きみかん」は代用!その理由を解説
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鏡餅の上に飾りで乗せる果物って、「橙(だいだい)」と「葉付きみかん」どっちが正解なの?
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 鏡餅の上に乗せる(飾る)果物は本来は「橙(だいだい)」で、「葉付きみかん」は代用という話
- 鏡餅の上に“葉付き”を乗せる理由
果物販売歴20年以上の青果バイヤーの僕が、「日本のよき伝統として、お正月に飾る鏡餅の上に乗せる果物」についてわかりやすく解説します。
参考にしていただけると嬉しいです。
目次
鏡餅の上に乗せる(飾る)果物は本来は「橙(だいだい)」で、「葉付きみかん」は代用という話
年末になると“鏡餅に乗せる飾り”として「橙」と「葉付きみかん」のどちらも市場では入荷して、お店で販売します。
すると「橙と葉付きみかんの違いは?」というご質問を、お客さんからいただくことが多いです。
その答えは、以下の通りです。
- 鏡餅の上に乗せるのは、本来「橙」
- 鏡餅が小さい場合、「橙」だとバランスが悪いので「葉付きみかん」を代わりに乗せる
鏡餅の上に乗せる(飾る)果物は本来は「橙(だいだい)」
鏡餅の上に乗せる果物は、本来「橙」です。
理由は以下の通りです。
橙は収穫せずそのまま置いておくと、なかなか木から落ちない(長ければ2~3年) つまり1つの木に、翌シーズンには2代目、翌々シーズンには3代目…、と何世代もの果実が実る このことから、橙(だいだい)は「代々(だいだい)子孫繁栄していきますように」という意味をもつ縁起のいい果物とされている
橙の名前の由来は上記の「代々(だいだい)」からで、このことから鏡餅だけではなく「しめ縄」にも使われたりしていますね。
鏡餅が小さい場合、「橙」だとバランスが悪いので「葉付きみかん」を代わりに乗せる
葉付きみかんは、橙の代用です。
- 昔に比べて鏡餅の大きさは、かなりコンパクトになっている
- 小さい鏡餅の上に橙を置くとバランスがかなり悪い
上記のことから、葉付きみかんが使われるようになりました。
鏡餅の上に“葉付き”を乗せる理由
鏡餅の上には“葉付き”を乗せますが、その理由は「見た目がキレイだから」だけではないです。(本来の「橙」で解説します)
理由は以下の通りです。
- 鏡餅の上に置くためには、木から外さないといけない
- でも「橙はなかなか木から落ちない=縁起物」とされている
- そこで、少しでも木になったままを維持するために葉付きのままにしてる
“葉付き”を見ると、木になってる状態を思い浮かべることもできますからね。
ちなみに、葉の取れてしまったものを乗せるのは「葉が取れる=実が落ちる=短命」ということで、正月の縁起物としてはふさわしくありませんので注意してくださいね。
おわりに
ということで、「鏡餅の上にのせる果物(飾り)は橙(だいだい)? それとも葉付きみかん?」「なぜ葉付きを乗せるの?」という疑問への回答でした。
日本のよき伝統を大切にしていきましょう。
参考にしていただけると嬉しいです。