糖度(ブリックス値)とは?【計測の原理も簡単にわかりやすく解説】
糖度って…、何なんだろう?
具体的にどのようにして計測しているのかな?
こういった疑問にわかりやすくお答えします。
本記事を書いている僕は野菜・果物販売歴20年以上でして、とくに果物においては可能な限りお店で糖度を計測し、お客さんにわかるように表示して販売しています。
そんな僕が糖度の原理についてもわかりやすく解説しますので、参考にしていただけたらと思います(*`・ω・)ゞ
糖度(ブリックス値)とは?

糖度というのはブリックス値とも呼ばれ、「甘さを数値化したもの」です。(一般的にはこの認識でOKですが具体的には少し違い、それは後ほどわかりやすく解説します。)
どのような原理で数値化しているのかというと、「光の屈折率」を利用しています。
・固形物(糖など)が溶けている水に光を当てると、その光は固形物によって屈折する
・水に溶けている固形物の量が多ければ多いほど光の屈折は大きくなり、逆に少なければ少ないほど屈折率は小さくなる
・その屈折率を数値化したものが糖度
上記の通りで、つまり
こういう原理です。
糖度はどのようにして計測しているの?

計測の方法は簡単で、このような糖度計を使っています。
いろいろなタイプの糖度計があって、こだわるとキリがないですが、上記のようなタイプで問題なしです。
このタイプであれば2000円前後でも売っていますからね。
「果物が好き。糖度に興味あり。」という方は、ご家庭用で持っていても面白いかもです。
ちなみにですが、基本的に糖度は「高い=甘い」という認識ですが、具体的にはちょっと違いますので、下記で解説しようと思います。
「糖度が高い=甘い」ではない場合もある

「糖度が高い=水に溶けている固形物が多い」ですが、この溶けている固形物が甘い成分の糖の場合は味覚としても「甘い」ですが…、
たとえば、酸味成分のクエン酸が多く含まれている場合でも光の屈折率は高くなります。
ということは、計測の結果として糖度(ブリックス値)は高くなりますが、味覚としては「酸味が強くて甘くない」になります。
なので、仕方ないです。
そもそも糖の量だけを計測しているわけではないのに「糖度」と呼ぶのでややこしくなるのですが…、とはいえ甘さの目安に違いはないですし、お客さんにもわかりやすいですからね。
これが糖度(ブリックス値)です。
おわり

ということで、今回は「糖度(ブリックス値)」について簡単にわかりやすく解説してみました。
参考にしてもらえると嬉しいです。
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