【重要】ABC分析とパレートの法則で、効率よく売上と利益を上げる方法。
[word_balloon id=”3″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true”]ABC分析って何? 具体的に、何をどう分析して何がわかって何に活用できるのか?わかりやすく教えてほしいな。[/word_balloon]
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- ABC分析とは
- ABC分析からわかること(パレートの法則)
- ABC分析とパレートの法則で、効率よく売上と利益を上げる方法
本記事を書いている僕は、小売業歴20年以上の青果バイヤーです。
そんな僕が、ABC分析を利用して効率よく売上と利益を上げる方法(考え方)を、誰よりもわかりやすく解説します。
ABC分析とは
売上と利益を確保するためにはさまざまな戦略を立てることが重要で、そのためにはさまざまなデータ分析をする必要がありますが、その中の重要なデータ分析の一つにABC分析があります。
ABC分析を「売上」でわかりやすく解説すると以下の通りです。
ABC分析
・商品を売上の高い順に(単品別売上を降順に)Excelシートなどを並べる ・それぞれの商品の売上構成比を計算する ・上から順番に、構成比の累計が「70(~80%)」「90(~95%)」の時点で線を引いて3段階に分類する ・3段階に分類したものを、上から「Aランク」「Bランク」「Cランク」とする
これを棒グラフにすると下の図のようになり、
- 左の濃い青色の部分 → Aランク
- 真ん中の青色の部分 → Bランク
- 右の緑色の部分 → Cランク
と分類するのがABC分析です。
(単日でも一定期間の累計でもどちでも分析できます)
ちなみにですが、売上構成比の計算式は「その商品の売上金額 ÷ 全体の売上金額」で計算することができますよ。
ABC分析からわかること(パレートの法則)
ABC分析から何がわかるのか?
上記の例えで説明すると、
- Aランクの商品 → 売れ筋商品
- Cランクの商品 → 死に筋商品
と明らかにわかりますよね。
つまり、
・どの商品が売上に対する貢献度(売上の獲得比率)が高いのか? ・どの商品が売上に対する貢献度が低いのか?
これらが明らかに把握できるわけです。
- Aランクに分類された商品 → 売上への貢献度が圧倒的に高い重要な商品なので、発注~販売まで一番重視すべき商品。ここの取りこぼしは重症
- Cランクの商品 → 逆に極論そんなに力を入れず、最低限の管理をしていけば問題ない商品
ということですね。
つまり、ABC分析によって「重要視するべき商品」と「最低限の管理でいい商品」の見える化ができます。
そしてABC分析をしていると面白い現象が見えてきます。
それは以下の法則です。
全体の数値の大部分(8割)は、一部(2割)の要素が生み出している
これはパレートの法則と呼ばれていて、売上であれば「全体の売上の8割は、売上構成比(累計)上位2割の商品で生み出している」ということになります。
よく言われる
・仕事の成果の8割は、費やした時間全体の2割の時間で生み出している ・企業の売上の8割は、全体の顧客の2割が生み出してくれている ・企業の売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出してくれている
と同じです。
このことから、パレートの法則は「80:20の法則」や「2:8の法則」とも呼ばれていますよ。
ABC分析とパレートの法則で、効率よく売上と利益を上げる方法(考え方)
ABC分析とパレートの法則がわかると、売上と利益を効率よく上げることができます。
つまり、
Aランクの商品は圧倒的に売上(利益)への貢献度が高いので、徹底的に売り込むことによって、効率よく全体の売上(利益)を上げることが出来る
ということです。
逆にCランクに分類された商品は、極論「死に筋商品」で売上(利益)への貢献度が低いので、ぶっちゃけここに時間と労力、コストをかけすぎるのは無駄
とも言えます。
このことから、
Cランクに分類されている商品の管理は最低限にするべきで、その分Aランクの商品に力を入れた方が圧倒的に売上を上げることが出来る
このようにABC分析は、仕事の効率化にも役に立つツールとも言えます。
最後に
ということで、ABC分析について解説しましたがいかがでしたか?
最後に本記事の一番のポイントを改めて紹介して終わりたいと思います。
ABC分析の結果のAの商品(上位2割の商品)を徹底して売り込むことで、全体の売上を比較的楽に上げることが出来る
参考にしていただけると嬉しいです。