【おせち料理】使われる野菜の「いわれ(由緒)」、食べる理由を解説。
おせち料理に使われている食材にはそれぞれ「いわれ(由緒)」、
つまり
・縁起
・願い
があります。
とはいえ、年々おせち料理を作る家庭も減ってきて、それと同時に「いわれ」についても知っている人が少なくなってきています。
そこで本記事では、野菜・果物販売歴20年以上の僕が、おせち料理に使われる野菜の“いわれ”を簡単にお話ししようと思います。
少しでも“日本のよき伝統”を伝えるための、お役に立つことができると嬉しいです。
目次
【おせち料理】使われる野菜の「いわれ(由緒)」、食べる理由を解説。
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true”]おせち料理のそれぞれの素材に込められた先人の知恵や願いを知ることで、おせち料理がさらに楽しいものになりますよ。[/word_balloon]
くわい / 子孫繁栄や出世を祈願
「くわい」は、子孫繁栄や出世を祈願しておせち料理として食べられます。
大きな芽をつけることで「芽が出る=めでたい」という縁起を担ぎます。
金時人参 / 縁起のいい「梅の花」に飾り切り
「家族が一緒に仲良く暮らせますように」という願いが込められている煮しめの彩りには欠かせません。縁起のいい「梅の花」に飾り切りをすることが多いですね。
「ん」のつく食材は「運がつく」ので縁起がいいです。
また正月料理には欠かせない「紅白なます」では、お祝いの紅白水引きかたどっています。
かぶら / 縁起のいい菊の花に見立てて菊花かぶ
縁起のいい菊の花に見立てて「菊花かぶ」に使われますね。
菊は邪気を払うと言われていて、不老長寿の象徴とされています。
百合根(ゆり根) / 子孫繁栄を祈っておせち料理に
花のように鱗片(りんぺん)が幾重にも重なっていることから、子孫繁栄を意味しておせち料理に使われます。
たたきごぼう(ごぼう)/ 家族が安泰でありますようにと願いを込めて
ごぼうが地中深く根を張る様子から、「家の土台がしっかりするように」と願っておせち料理として食べられます。
たたきごぼうとして料理されることが多く、やわらかく煮たごぼうを叩き身を開く、開運料理ですね。
「家族や家業などがその土地にしっかりと根を張って安泰になりますように」という願いが込められています。
れんこん / 明るい未来になりますように
穴が開いていることから、「将来の見通しがよくなりますように」「明るい未来になりますように」という縁起を担いで食べられます。
里芋(小芋)/ 子孫繁栄を願って
里芋は、親芋から小芋、孫芋が出来ることから、子宝を願っておせち料理として食べられます。
筍(たけのこ)/ 家運が伸びますように
筍の穂先の伸びる勢いの良さから、縁起物としておせち料理に入れられます。
成長の早い筍で「家運が伸びますように」という願いが込められています。
柚子(ゆず)/ 邪気を払う
柚子の黄色は邪気を払うと言われていて、縁起がいいとされています。
幸せを呼ぶ鮮やかな彩りですね。
柿 / 語呂合わせから福を招く
最後に野菜ではないですが「柿」です。
柿は「嘉来」、つまり“喜びが来る”という語呂合わせから福を招くと言われています。
福や幸せを呼ぶとされるおめでたい柿を、おせち料理と一緒にぜひ。
おわり
ということで、野菜を使ったおせち料理の“いわれ”を 簡単にまとめてみました。
今ではおせち料理を家庭で作ることが少なくなってきて、お店や↓のような通販で購入される方が多くなってきていますが、それでも“いわれ”は同じですよ。
ぜひ参考にしてもらえたらと思います。
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