上がりの計算|リアル商売のプロが使う、簡単に売価設定をして客単価もアップする方法
今回は「上がりの計算|リアル商売のプロが使う、簡単に売価設定をして客単価もアップする方法」というテーマでお話ししようと思います。
お店(商売)で商品の価格を決める時は、原価と値入れ率から売価計算をするのが一般的ですが、「これを知っているとかなり便利」という計算方法があります。
計算方法としてだけではなく、普段の思考法としても便利です。ぜひ参考にしてみてください。
上がりの計算|リアル商売のプロが使う、簡単に売価設定をして客単価もアップする方法
「上がりの計算」という呼び方が、世間一般的なものかどうかはわかりませんが、知っておくとかなり便利な計算方法(考え方)です。
「上がりの計算とは~」と説明するよりも、具体例で説明した方がわかりやすいかなと。
たとえば、わかりやすい数値で解説すると、
1箱20玉入のトマトを1000円で仕入れ、2個パックで品作りをして販売する
この場合、通常の原価と値入率から売価設定をする方法であれば、
1箱で10パック取れる →1パックの原価は「1000円÷10pc」で100円 →たとえば3割りの値入れをして売価設定するのであれば「100÷0.7」で142.857… →小売相場に合わせて考えると158円売
このように計算しますよね。
上がりの計算の具体例
上がりの計算の場合は、「1000円のトマトをいくら(何円)に変えようか?(何円になるようにしようか?)」と考え、
この1000円のトマトを1800円上がりにして、800円の利益を確保しよう →1800円÷パック数(取り数10) →1パック180円で販売すればOK
という感じで計算します。これが上がりの計算ですね。
ちなみに原価から値入率で計算する時も、その売価×取り数で求めれた金額(最終的に何円になるのか)のことを「~円上がり」と言います。
上がりの計算を習慣化すると、客単価アップ思考になれる
この上がりの計算を普段からしていくことで、客単価の上がる品作りを考えやすくなります。なぜかというと「上から考えるクセが身に付くから」です。
一度細かい品作りの単位にしてから値入率で計算して売価設定をするよりも、一度大きい単位で「何円にするか」と考えるので必然的に大きい単位から崩しながら考える、つまり
・箱売 → 徳用 → 通常 → バラ ・1玉売 → 1/2 → 1/3 → 1/4 …
という感じで考えるようになるからです。これは商売の思考としてもかなり便利ですよ。
この客単価を上げることは【売上の仕組み/構造】売上を伸ばすための3要素と5つの方法を解説で解説していますが、「売上を(短期間で)上げる」ことにかなり有効です。
もちろん、ただ高く売価設定をすればいいわけではないですので、その辺りについては「客単価を上げる」ための1点単価を上げる方法【勘違い要注意】でわかりやすく解説していますので、参考にしてみてください。
おわりに
ということで「上がりの計算」について解説しましたがいかがでしたか?
上がりの計算の方法(考え方)は、お店での品作りや売価設定だけではなく、目標設定において「先に目標を設定しておいて、そこから逆算でやるべきことを考える」という思考法にも活かすことが出来たりもします。
参考にしていただけると嬉しいです。