【前年比と増減率の違い】計算方法も具体的な数字でわかりやすく解説!

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悩む男性

「前年比と増減率の違いがわかりません。計算方法も教えてください。」

こんな悩みにおこたえします。

本記事の内容

  • 前年比と増減率の意味(違い)
  • 前年比と増減率の計算方法

小売業歴20年以上で青果バイヤーの僕が解説しますので、参考にしていただければと思います。

前年比と増減率の意味(違い)と計算式

前年比と増減率は、それぞれ以下の通りです。

  • 前年比:今月の数字(データ)を前年の同じ月の数字と比較して、何%達成したのかを示す数値
  • 増減率:今月の数字(データ)を前年の同じ月の数字と比較して、何%増減したのかを示す数値

そして、それぞれの計算式は以下の通りです。

前年比の計算式

今年の数値 ÷ 前年の数値 × 100(%)

増減率の計算式

(今年の数値 ÷ 前年の数値 )ー1× 100(%)

ちなみに増減率は「対前年増減率」と呼ばれたりもします。

わかりやすいように、改めてそれぞれの意味と計算式をお話ししながら、中小スーパーの売上を例えに解説します。

前年比の具体例

前年比は今月の数字(データ)を前年の同じ月の数字と比較して、何%達成したのかを示す数値で、計算式は以下の通りです。

前年比 = 今年の数値 ÷ 前年の数値 × 100(%)

たとえば、

・前年の売上 → 10,000,000円

・今年の売上 → 12,000,000円

だとすると、

12,000,000円÷10,000,000円=1.2

になり、%にするために100をかけると120なので、前年比は120%になります。

増減率の具体例

増減率は今月の数字(データ)を前年の同じ月の数字と比較して、何%増減したのかを示す数値で、計算式は以下の通りです。

増減率 =(今年の数値 ÷ 前年の数値 )ー1× 100(%)

たとえば、わかりやすいように上記と同じ数字で解説すると、

・前年度の売上 → 10,000,000円

・今年度の売上 → 12,000,000円

だとすると、

(12,000,000円÷10,000,000円)−1=1.2-1=0.2

になり、%にするために100をかけると20なので、増減率は20%になります。

前年比と増減率のよくある勘違いの表現

前年比と増減率は、よく勘違いして間違った表現をしている方がいます。

例えば上記の数字(例)だと、

  • 前年比 → 120%
  • 増減率 → 20%

ですが、「前年比120%増加しました」と表現している方がいます。

これは大きな間違いで、「前年比120%増加」だと「100%増加=2倍」なので、220%増加していることになる…、つまり売上が「10,000,000円×2.2=22,000,000円」になったことになってしまいます。

間違えないように注意しましょう。

ということで簡単にでしたが、「前年比と増減率の意味(違い)とそれぞれの計算式」の解説でした。

参考にしていただけると嬉しいです。