スーパーの仕事内容とは?青果バイヤー・店舗担当の1日と身につくスキルを現場20年が解説

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「スーパーの正社員って、実際どんな仕事をしているの?」

青果バイヤー歴20年以上、個人青果店・スーパー・百貨店と現場を渡り歩いてきた筆者が、スーパーの仕事内容をまるごと解説します。

スーパーの仕事は「レジ打ちや品出しでしょ?」と思われがちですが、正社員ともなると話はまったく違います。仕入れ・加工・販売・マネジメント・数値管理まで、1つのお店を動かすための業務全般が仕事内容です。就職・転職を考えている方に向けて、現場のリアルをお伝えします。

スーパーの正社員の仕事内容【全体像】

 スーパー正社員の仕事は「お店を運営していくために必要な業務全般」。部門と役職によって担う範囲が変わる。

スーパーの正社員の仕事内容【全体像】

スーパーの正社員の仕事内容を一言で言うと、「お店を運営していくために必要な業務全般」です。具体的には以下のような仕事があります。

仕入れ(発注)/在庫管理/商品加工・売価設定/販売(品出し・陳列・POP・接客・レジ)/鮮度管理/売上・利益の管理・棚卸し/パート・アルバイトのマネジメント

これらの仕事が、役職によって以下のように分担されています。

店長はお店全体の運営全般、部門主任はその部門の運営全般、平社員は配属された部署での業務、という形です。

部門は青果・鮮魚・精肉・惣菜・食品(グロサリー・日配)などに分かれており、それぞれで専門性が異なります。「スーパーの仕事」とひとくちに言っても、配属部門によってやることも、きつさの種類も、必要なスキルもまったく違います。

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店舗スタッフの1日の流れ【青果担当の場合】

 開店前の売場づくりが1日の勝負。午前中の仕込みで、その日の売上がほぼ決まる。

スーパー店舗スタッフの1日の流れ【青果担当の場合】

店舗の青果担当社員の1日は、開店前から始まります。

8時30分に出勤したら、まず売場づくりからスタートです。商品の品出し・加工(袋詰めやカットなど)・売価設定を一気に進めます。開店は10時なので、それまでの約1時間半が勝負です。この時間に売場をどれだけ整えられるかで、その日の売上がほぼ決まります。

10時の開店後は販売・接客がメインになります。お客さんの動きを見ながら売場を整え、売れ行きを確認しつつ値下げのタイミングも判断します。昼休憩はシフトによって異なりますが、午後も販売を続けながら翌日の発注作業に入ります。夕方17時半〜18時頃に退社というのが一般的な流れです。

※店舗の規模や会社によって勤務時間・業務内容は異なります。

バイヤーの1日の流れ【青果バイヤーの場合】

 市場での仕入れからスタートし、店舗販売・数値管理まで1日で完結する。店舗担当とはまったく異なる動きになる。

バイヤーの1日の流れ【青果バイヤーの場合】

店舗担当の社員とは別に、複数店舗の商品仕入れを担う「バイヤー」というポジションがあります。青果バイヤーの1日は朝5時30分から始まります。

中央市場に到着したら、各問屋を回りながら買い付けをしつつ、スポット商品(特売や目玉になる商品)を各店舗にLINEで案内します。6時から競りがスタートし、商品を買い付けます。その後、7時過ぎには地方市場に移動して近郷の競りにも参加します。

8時30分〜9時頃には、競りで落札した商品を各店舗ごとに分荷する作業に入ります。10時頃に店舗へ戻り、店頭で接客・販売。13時に昼休憩を取り、午後は接客販売をしながら問屋との翌日の商談、販売計画の立案、広告原稿の作成、各店舗の数値確認などを並行して進めます。17時から各店舗の発注数量を集計して問屋へ相対(直接交渉)し、18時に退社します。

市場で自分の目で選んだ商品がお店に並び、お客さんに喜んでもらえる瞬間——これがバイヤーとしての一番の醍醐味です。手間はかかりますが、「売れた」という手応えが直接返ってくる仕事です。

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スーパーで働くことで身につくスキル

 ビジネス・マーケティング・マネジメント・専門職の4つのスキルが同時に身につく。他業界への転職にも通用する力になる。

スーパーで働くことで身につくスキル

スーパーの正社員として働くと、他の業界でも通用するスキルが自然と身につきます。

ビジネススキルは、売上・利益・原価の管理を日常的に行うことで、数字を読む力と経営感覚が養われます。マーケティングスキルは、どの商品をどの価格でどう見せるかを毎日考え続けることで、売れる仕掛けを作る力がつきます。

マネジメントスキルは、パートやアルバイトのシフト管理・指示出し・育成を通じて、人を動かす力が鍛えられます。専門職スキルは、青果・鮮魚・精肉・惣菜など各部門の専門知識と技術で、その部門のプロとしての市場価値になります。

これらのスキルをしっかり身につけた上で資格も取得できれば、スーパー業界にとどまらず、食品メーカー・卸売・飲食業界への転職にも十分通用します。

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よくある質問

スーパー正社員の仕事でよくある質問(Q&A)

Q. スーパーの正社員はレジもやりますか?
配属部門や店舗の状況によります。専門部門(青果・精肉など)に配属された場合はレジに入ることは少ないですが、人手が足りない時間帯にヘルプで入ることはあります。

Q. 未経験でもスーパーの仕事はできますか?
できます。スーパー業界は未経験者の採用に積極的で、入社後に部門ごとのOJTで覚えていくスタイルが一般的です。ただし「入れる」と「続けられる」は別の話なので、入社前に仕事内容をしっかり理解しておくことが大切です。

Q. バイヤーになるにはどうすればいいですか?
まずは店舗の部門担当として経験を積み、部門主任・店長へとキャリアアップしていくのが一般的なルートです。バイヤーは店舗での実績と信頼が評価されて任されるポジションなので、まずは現場での専門性を磨くことが近道です。

まとめ:スーパーの仕事は「お店を動かす仕事」

スーパーの仕事は「お店を動かす仕事」

スーパーの正社員の仕事内容をまとめます。

仕事の本質は「お店を運営していくために必要な業務全般」です。仕入れ・加工・販売・マネジメント・数値管理まで、部門と役職によって担う範囲は変わりますが、1つのお店を動かすための仕事がそこにあります。

身につくスキルはビジネス・マーケティング・マネジメント・専門職の4種類。しっかり経験を積めば、他業界への転職にも通用する力になります。

「どんな仕事をするのか」がイメージできたら、次は実際の働き方や転職の方法を確認してみてください。

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