ChatGPTで競合店のPOPを分析してみた|Instagramの売場写真からExcel資料を作るまで
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「ChatGPTって、Instagramで見つけた他店の売場写真も分析できるの?」
「写真に写っているPOPの文字や商品の価格を読み取って、Excelにまとめることもできる?」
今回は、そんな疑問につながる、僕が実際の青果の仕事で試したAI活用を紹介します。
僕は青果業界で20年以上、仕入れや販売、売場づくりなどの仕事をしています。
普段からChatGPTを使ってPOPや商品説明、Excel帳票などを制作していますが、今回は少し違う使い方をしてみました。
Instagramで見つけた他店の売場写真をChatGPTで分析し、商品ごとのキャッチコピーや販売価格を整理。最終的にはA4サイズのExcel資料にして、実際に印刷しました。
もちろん、最初から順調だったわけではありません。
ChatGPTがこちらの意図を勘違いしたり、画像の小さな文字を読み取れなかったりと、途中で何度もやり取りが必要でした。
それでも、最終的には7商品の情報を比較できる資料を作ることができました。
今回は、その一連の流れを実際のやり取りに沿って紹介します。
Instagramで見つけた他店の売場写真を調査することに
他店のPOPが、同じ商品を販売するときの参考資料になるのではないかと考えました。
2026年10月13日、Instagramで、ある食品スーパーの売場写真を見つけました。
そこには、ナッツやドライフルーツが大量に陳列され、商品ごとに専用のPOPが設置されていました。
注目したのは、POPのデザインそのものではありません。
「同じような商品を、他店ではどんな言葉でお客様におすすめしているのだろう?」
という部分です。
例えば、同じナッツでも、香ばしさを強調するのか、食感を伝えるのか、食べ方を提案するのかによって、商品の印象は変わります。
青果の販売でも、何をどう伝えるかは重要です。
そこで、売場写真をChatGPTに見せて、商品ごとのPOPを分析してみることにしました。
ChatGPTにPOPの研究を頼んだら、最初は話がかみ合わなかった
AIに画像を見せるだけでは、こちらが本当に知りたいことまで正しく伝わるとは限りません。
最初にChatGPTへ、写真に写っているPOPを研究するよう依頼しました。
ところが、返ってきたのは、書体や色使い、余白、レイアウトなどのデザイン分析でした。
確かに、それもPOP研究のひとつです。
しかし、僕が知りたかったのはそこではありません。
目的は、他店のデザインを真似することではなく、商品のどんな特徴を、どんな言葉でお客様に伝えているのかを調べることでした。
そこで、改めて目的を伝えました。
調べたいのは、商品名、販売価格、キャッチコピー、そして商品の訴求ポイントです。
すると、ようやく目的に沿った分析が始まりました。
今回、最初に感じたのは、AIに仕事を依頼するときは「何を分析するのか」だけでなく、「何のために分析するのか」まで伝える必要があるということです。
ChatGPTで売場写真から商品名・価格・キャッチコピーを読み取ってみた
売場写真から商品情報を抽出できましたが、文字の大きさによって読み取り精度に差がありました。
最初に試したのは、Instagramの売場写真をそのままChatGPTに送る方法です。
写真には、複数の商品とPOPが写っています。
ChatGPTは画像を確認し、商品名や販売価格、キャッチコピーを読み取ろうとしました。
商品名や大きく書かれた価格は、比較的判別しやすいようでした。
しかし、POPに書かれた細かい説明文になると、話が変わります。
一部の文章は読み取れましたが、すべてを正確に確認できたわけではありません。
小さな文字は、拡大しても必ず読めるわけではない
そこで、Instagramの画像を拡大し、POPが大きく写るようにして、もう一度ChatGPTへ送りました。
すると、最初の写真では判別しにくかった文章も、部分的に読み取れるようになりました。
ただし、元の画像がぼやけている場合は、拡大しても文字の情報が増えるわけではありません。
実際に今回も、細かい文字には判読できない箇所が残りました。
AIが「読めた」と回答した文章でも、元画像と照らし合わせて確認する必要がある。
これは、実際に試してみてわかった注意点です。
7商品のキャッチコピーを分析して、販売訴求の違いを比較
商品ごとの説明文を整理すると、味・香り・食感・食べ方など、異なる販売訴求が見えてきました。
今回の写真から、最終的に7商品の情報を整理しました。
商品名と販売価格だけでなく、POPが何を伝えようとしているのかも分類しました。
分析した内容を、商品カテゴリー別にまとめると次のようになります。
| 商品 | 訴求の切り口 |
|---|---|
| デーツ | 甘さ・柔らかな食感 |
| バナナチップ | 甘み・食感 |
| プルーン | 食べ方・アレンジ |
| トレイルミックス | 複数の味を楽しめること |
| クランベリー | 甘酸っぱさ・果実の香り |
| ココナッツ | コク・香り |
| カシューナッツ | 焙煎の香ばしさ・甘み |
※実際のPOP画像から読み取れた内容をもとにした分析です。キャッチコピーの全文を正確に転記したものではありません。
このように整理すると、同じナッツやドライフルーツでも、商品によって訴求の切り口が異なることがわかります。
特に興味深かったのは、単に「おいしい」と伝えるのではなく、食べたときの味や食感、食べ方まで具体的に表現していることです。
自分の売場で商品を販売するときにも、こうした違いを参考にできます。
調査結果をChatGPTでExcelにまとめ、A4サイズで印刷
画像の分析結果を会話だけで終わらせず、実際の仕事で使えるExcel資料にしました。
商品ごとの情報を整理できたところで、次はExcelです。
ChatGPTに、今回読み取ったキャッチコピーと販売訴求の切り口、販売価格を一覧にするよう依頼しました。
さらに、A4サイズの用紙に印刷できるよう指定しました。
作成した資料には、主に次の項目を入れています。
- 商品名
- 写真に表示されていた販売価格
- POPから読み取ったキャッチコピー
- 販売訴求の切り口
- 読み取り内容に関する注意書き
- 調査元の参照情報
ExcelはA4横向き1ページに収まるレイアウトにしました。
そして、実際に印刷してみました。
実際に印刷して、文字の大きさも確認
完成したExcelを印刷したところ、商品名や価格、説明文が1枚に収まっていました。
文字の大きさもちょうどよく、現場で使う資料として問題ありませんでした。
ここまでの作業で、Instagramの売場写真から始まった調査が、紙の比較資料になりました。
写真を見るだけで終わらず、実際の販売に活用できる形まで持っていけたことが、今回の大きな成果です。
実際にやってわかったChatGPTによる競合店調査のメリット
売場写真を情報源として使い、商品分析から資料作成まで一連の作業を進められることに可能性を感じました。
1. SNSの写真を販促研究の資料にできる
InstagramなどのSNSには、さまざまな店舗の売場写真が公開されています。
その中には、商品の陳列方法だけでなく、POPのキャッチコピーや販売価格が写っていることもあります。
今回のように画像を分析すれば、写真を眺めるだけでは見落としてしまう情報を整理できる可能性があります。
2. 商品ごとの販売訴求を比較できる
売場のPOPには、商品の魅力を伝えるための言葉が使われています。
それを商品別に並べることで、どの商品が味を訴求し、どの商品が食感や食べ方を訴求しているのか比較できます。
もちろん、他店のキャッチコピーをそのまま使うことが目的ではありません。
自分が扱う商品の魅力を、どのように伝えればよいのか考えるための参考情報にすることが大切です。
3. 調査結果をExcelにして実務に使える
今回、特に便利だと感じたのが、分析結果をそのままExcel資料にできたことです。
写真から読み取った情報を、自分で一から表に入力する必要がありませんでした。
さらに、印刷する用紙サイズまで指定できました。
これなら、売場で使う資料として保管したり、今後の商品企画を考えるときに見返したりできます。
ChatGPTで売場写真を分析するときの注意点
画像の読み取り間違い、価格情報の古さ、写真の利用権利には注意が必要です。
今回の調査は便利でしたが、注意したい点もあります。
小さな文字をAIが正確に読めるとは限らない
今回も、細かいキャッチコピーの読み取りには苦労しました。
特に、ぼやけた画像や小さな文字では、AIが読み違える可能性があります。
それらしい文章が出てきても、元画像と一致しているか確認することが大切です。
写真の価格が現在の売価とは限らない
Instagramに掲載されている売場写真は、過去に撮影されたものかもしれません。
今回読み取った価格も、あくまで写真に表示されていた金額です。
現在の販売価格や、ほかの店舗の価格と同じとは限りません。
また、内容量や規格が異なれば、単純な価格比較はできません。
写真の転載や業務情報の取り扱いに注意する
公開されているInstagramの写真だからといって、自由にブログへ転載してよいわけではありません。
第三者が撮影した写真を掲載する場合は、権利関係や利用条件を確認する必要があります。
また、実際の仕事でAIを使う場合は、社内情報や取引先情報、個人情報などの取り扱いにも注意が必要です。
今回のような販促研究では、公開情報と非公開情報を区別して活用することが大切だと思います。
よくある疑問(Q&A)
Q. ChatGPTでInstagramの売場写真を分析できますか?
はい。今回のように、スクリーンショットなどの画像をChatGPTへ送ることで、写っている商品やPOPの情報を分析できます。
ただし、Instagramの投稿ページを直接閲覧できるかどうかは別の話です。
Q. 写真に写っているPOPの文字も読み取れますか?
読み取れる場合があります。
今回も商品名や価格、一部のキャッチコピーを確認できました。
ただし、小さな文字やぼやけた文字は正確に判別できない場合があります。
Q. 読み取った情報をExcelにできますか?
はい。
今回は商品名、販売価格、キャッチコピー、訴求の切り口を整理し、Excelファイルを作成しました。
A4横向き1ページに印刷できるように指定し、実際に印刷して確認しています。
Q. ChatGPTを使えば競合店調査をすべて自動化できますか?
今回の方法だけで、すべて自動化できるわけではありません。
画像を探すこと、調査目的を決めること、読み取り結果を確認すること、販売にどう生かすか判断することは、人間が行いました。
AIは情報整理や資料作成を補助する役割です。
まとめ:Instagramの売場写真から、実務に使える販促調査資料を作れた
ChatGPTを使うことで、売場写真の分析からExcel資料の作成、A4印刷までつなげることができました。
今回、Instagramで見つけた他店の売場写真をChatGPTで分析し、7商品の販売訴求と価格情報を整理しました。
途中では、AIが調査目的を勘違いしたり、細かい文字を読み取れなかったりする場面もありました。
そのたびに目的を伝え直し、画像を拡大して確認し、最終的にはExcel資料を作成しました。
そして、その資料を実際にA4サイズで印刷し、現場で使えることも確認できました。
青果の仕事を長年続けてきましたが、SNSの売場写真をAIで分析し、ここまで手軽に比較資料へまとめられるのは便利だと感じています。
ただし、AIが出した答えをそのまま信用するのではなく、正しいかどうかを確認することが重要です。
調べる目的を決めるのは人間。情報の整理を手伝うのがAI。そして、その情報をどう販売に生かすか判断するのも人間。
今回の取り組みを通して、改めてそう感じました。
今後も、青果の現場で実際にChatGPTを使ってみた結果を、成功も失敗も含めて紹介していきたいと思います。
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